セラミックレコーズをリニューアルした

早速先月は一度も記事を書かなかった。

これからは月に一回記事を書こうなんて気負わずにやっていきます。

 

3月、では何をしていたかというと、プライベートで2010年の学生の時から友人と二人で運営しているインターネットレーベル(以下:ネットレーベル)のサイトリニューアルをしていた。

 

ネットレーベルとは簡単に言えば、無料で音楽を配信する個人運営のオンライン上のレーベルで、僕は同じ大学院のデザイン系の研究科で知り合った友人とセラミックレコーズという名前で運営している。

ceramicrecords

2010年頃は確かに一部のネットギーク達(言い回しが古い)の間でネットレーベルというカルチャーが流行っていたが、今時youtubesoundcloudなど便利なサービスがあるのに何でわざわざ自分たちでサイトを作って運営しているのか?と思われるだろうけど、ネットレーベルとして、自分たちが良いと思ったアーティストと楽曲を少しでも知ってもらえるお手伝いをしたいという目的とは別に、セラミックレコーズはデザイン畑のしかも当時まだ学生だった運営側にとって自分たちの意志で構築、運営ができる実験的な場という意味合いも強く、自分たちが良いと思ったデザイン、良いと思った機能、良いと思ったブランディングなどを構築していくには、非効率かもしれないが既存のサービスを利用するのはそれ以上のデメリットが多いのだ(といっても開発者向けの既存のjsライブラリなどには超お世話になっている)。あと別に営利目的でやっているわけでもないので。

余談だけども、これからの社会で"GAFA"のような既存の大きなプラットフォームサービスを利用しないという予兆は確実に現れてきていて、それに対する実験的な意図も個人的にはあったりするのだけど、この辺りはまた最近気になってるWEB3.0の定義に関する自分なりの考えを一旦まとめた時に説明したい。

 

さて、2010年に始めたセラミックレコーズだけど、この二年くらい放置気味だった。

セラミックレコーズは先に述べたとおり、デザイン畑出身の運営側の実験の場的な意図があるのだけど、その結果、ありがたいことにアーティストや別のレーベルなどから個別にデザインの依頼などがくるようになり、ネットレーベルと言う名のデザインユニットのようになっていた。

だからこそ、このコミュニティの本軸であるネットレーベルの機能は疎かにできないとも思っていて、リニューアルするぞするぞと言いながら数年経っていた。

そしてついに昨年末頃、サーバーの更新という逃れられぬタイミングを機に重い腰を上げてリニューアルを決行することにした(サーバーを間借りさせてくれている相方には頭が上がりません)。

 

今回のリニューアルのポイントは似非webアプリ化。

まだまだデスクトップ全盛期だった2010年とは違い今は8~9割以上がスマートフォンからのアクセス。

さらに、前述の便利なサービスとそのアプリがある中で、今持っているスキルを使ってより使いやすいページを目指した(プログラマーではないのでかなり小手先だけど)。

といっても大きく変更したのはリリースページだけなのだけど、新しいプレーヤーUI、前後のリリースや直近のリリースへのリンクなどを設置しただけでかなり使いやすくなったと思う(背景にアートワークをぼかしで全画面表示しているのも気に入っている)。

ちなみに今月公開された楽曲のリリースページがこちら。

レスポンシブでSEOもバッチリ。

 

それからWEBプッシュサービスも導入した。

WEBプッシュはブラウザにプッシュ通知を送るシステムで、デスクトップブラウザとAndroidブラウザではすでに実装されていて、iOSもそろそろ実装されるんじゃないのか…?という状況である(2018年3月現在)。

アプリ開発は時間とお金もかかるし、インストールのハードルがあるので、iOSも正式にWEBプッシュが実装されたら、結構なインパクトになるんじゃないかなと思う。

プラットフォーム依存もあるし(これもまたGAFAだ)。

この辺りの動向は引き続き追っていきたい。

 

そして、裏目標としてCMSをやっと導入した。

1時間以上かかっていた更新業務が5~10分に。

これまで超前時代的に静的ページを更新し続けてくれた相方には感謝しかない。

またお寿司食べに行こうね。

 

 

まとめとしては、このように自分たちで意思決定をして動かせるサイト(プラットフォーム?)を運営しているおかげで、本職での仕事に活かせる実践的な技術が身についたり、たくさんの魅力的な人との出会いに恵まれたりと大きな利益を得ているので、大切な場所としてこれからものんびりマイペースながらやっていきたい。